耳鼻咽喉科の病気の説明
耳
耳垢(みみあか)
ご家庭での耳掃除
「耳掃除が大好きで毎日やっています!(え?!毎日やるもんじゃないんですか??)」という方、結構いらっしゃいます。
実は、『毎日はやらない方がいい』です。月に1~2回で十分です。
毎日耳掃除をすると、耳の穴に細かい傷をつけてしまい、痒くてたまらない状態になってしまう(慢性外耳炎になってしまう)ことがあるからです。
そうはいわれても「お風呂上りにやらないと気持ち悪い」という方がいらっしゃいます。
そういう場合はまず耳の周りの湿気をきちんととりましょう。耳をタオルでしっかり拭き、髪をちゃんと乾かします。それでも耳の中が気になるようなら、ドライヤーの弱風で耳の中も乾かすといいです。
また、耳あかは耳の穴の働きによって、自然と奥から外に出てくるようになっています。
なので、耳掃除は手前のところ(入口から1cmくらい)だけやればOKです。
奥に見えるものを無理にほじってはいけません。
奥の皮膚はデリケートなので、無理にほじると炎症を起こしてしまう(急性外耳炎になってしまう)ことがあるからです。
奥の耳あかは数週間で手前にでてきますから、次回の耳掃除の時に取れるはずです。
こどもの場合も一緒です。
月に1度、手前のものだけ取って下さい。
奥に耳あかを見つけても無理にとってはいけません。
手前のものでもご家庭で取れない場合は、無理をせず受診してください。
耳掃除は医院にすべておまかせ!でも構いません。
耳掃除だけの受診でも結構です。
医院でやる場合、だいたい半年~1年に1回の受診をおすすめしています。
ただ、できればその間、ご家庭で月に1回「耳をさわらせる習慣」をつけていただけると、診察がスムーズにいくかな、と思っています。膝枕をしてあげて、耳の入り口を綿棒でくるっとさわる、という感じでいいですので。