耳鼻咽喉科の病気の説明
のど
上咽頭擦過治療(Bスポット治療・EAT)
上咽頭擦過治療
Bスポット治療やEAT(イート)と呼ばれています。
(個人的にはグリグリ治療と呼んでいますが^^;)
ここから先はBスポットで統一してお話します。
Bスポットのやり方
炎症を抑えるお薬(塩化亜鉛)を、鼻の中または口の中から綿棒で上咽頭にグリグリと塗りつけます。
ある程度~結構痛いです。痛みの程度は人それぞれです。(初めての人にはチョンチョンと軽く塗るだけの時もあります)
綿棒に血が付くことがあります。出血の程度も人それぞれです。
慢性上咽頭炎の炎症がひどいほど痛みが強く、出血も多いといわれています。
ヒリヒリとした痛みが治療後数時間続くことがあります。時々翌日まで痛むこともあります。
治療後つばに血が混じることがありますが、徐々におさまっていきます。
この治療を週1回のペースで3か月を目安に続けていきます。
1度の治療で効果が感じられることもありますが、たいていすぐに症状が戻ってします。
繰り返していくうちに効果が長引くようになります。
逆に数回治療しても効果が感じられないこともあります。今まで症状にお困りだった期間が長い方は、治療にも時間を要するといわれています。気長に続けていきましょう。
治療終了の判断基準は
① 症状が日常生活に気にならないレベルになった
② 治療時の痛みがあまりなくなった
③ 綿棒に血がつかなくなった
この3点です。一番大切なのは①です。毎週毎週予約して通院していたのが、「うっかり予約を忘れてしまう」くらい症状が落ち着いてくれたらいいですね。
副作用
基本的には妊婦さんに行っても大丈夫な安全な治療です。
治療後出血することがあるので、血をサラサラにするお薬を飲んでいる方への治療は行っていません。
治療後、鼻水が一時的に増える方や、倦怠感を訴える方がいらっしゃいます。
治療による鼻刺激、自律神経刺激が原因です。数時間でおさまってきます。
Bスポットが効くメカニズム
上咽頭に炎症を抑える薬を塗る、しかもグリグリとすることで
① リンパ球の戦いをヒートダウンさせる
② 溜まった悪いものをながす(リンパドレナージ的な)
③ 自律神経の乱れを整える
といった効果があると言われています。