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ブログ

2025-09-09 13:31:00

あい先生のブログから 抗生剤のデメリット②

アレルギー疾患にかかりやすくなる

「2歳までに抗生剤を使ったことがあると、その後気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎になる確率が上がる」

という報告があります。

 

抗生剤で常在菌をやっつけてしまうせいで、免疫システムに異常を引き起こすためだといわれています。

 

(アレルギー疾患というのは自分の免疫が自分を攻撃してしまうことで起こる病気です。抗生剤で免疫が本来戦うべき相手をやっつけてしまうと、戦う相手がいなくなって手持無沙汰になってしまった免疫が自分を攻撃してまうのかな、とも思っています。←私見です。)

 

でもですね、私のこどもたちには3人とも抗生剤を使いませんでしたが、3人ともアレルギー検査をすると結構陽性にでるんですよ!!

でもまあ、その割には症状があんまりなく、抗アレルギーを常用するほどではないのは、抗生剤を使わなかったおかげなのかどうなのか、、わかりません。

 

免疫の成長を妨げる(私見です)

幼少時はよく鼻風邪をひきます。

その場合、鼻の風邪薬を処方して経過をみます。

 

鼻の風邪薬とは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン(アンブロキソール)のことです。

粘っこくなった鼻水の粘り気をとって、鼻水を出しやすくすることで、鼻詰まりを楽にします。

しかし、これらの薬で症状がピタッと治るわけではありません。

治るには自分の免疫細胞が頑張る必要があります。

 

こどもの免疫細胞はまだまだ未熟なので、なかなか自力で治すことができず、何週間も鼻がグズグズしていまうことも多いです。

だけどそうやって免疫細胞がウィルスや細菌をやっつける練習をして、少しずつ免疫が成長するのだと思っています。

 

 

話はかわりますが、コロナ禍があけて、マスク&徹底除菌の生活から解放されたと同時に、風邪ひきの患者さんが多く受診されました。よく風邪をひくだけでなく、こじらせてなかなか治らない方が異様に多かった記憶があります。マスク&徹底除菌生活でウィルスや細菌にふれる機会がへったせいで、免疫が落ちているんだろうな、と思いました。

「いざ、鎌倉!」ではありませんが、戦いに備えて普段から訓練を積んでおくことが大切なのだと痛感しました。

 

 

話は戻って、

成長過程のこどもなら、尚更。

ウィルスや細菌と戦う訓練を沢山して、免疫を強くしてほしいです。

抗生剤を使うということは、免疫の成長の機会を奪うということです。

ですので、私は急性中耳炎にならないかぎりは、鼻風邪を多少こじらせても抗生剤は処方しません。

 

時々「副鼻腔炎になっていませんか?」と聞かれますが、幼少期は副鼻腔がまだしっかり発達していないので、大人のようにこじらせた副鼻腔炎になることはありません。大人のこじらせた副鼻腔炎には抗生剤が必要なことが多いので、親御さんが心配するのですね。乳幼児の場合は、鼻風邪はこじらせてもあくまで鼻風邪です。

 

「鼻が垂れていても元気なら、ヨシ!」と思っています。

 

それでも親御さんから「そうはいっても、もう何週間も鼻を垂らしていてかわいそうなので、抗生剤をください」といわれることがあります。

その場合は処方します。

けれど、面と向かってはいえないのですが、心の中でこう思っています。

 

抗生剤を飲ませる前に、やれることがありますよー、と。

なにをするかというと、免疫のパフォーマンスをあげるために、しっかり休ませることです。

もちろん、保育園を休ませることではありません。

夜、普段より早めに寝かせたり、休日、おうちでゆっくり過ごしたり、といったことです。

鼻を垂らしてるだけで元気だからと、休日にお出かけしたりしていないかなぁ、、?と考えてしまいます。さらに言いますと、、抗生剤飲ませて、お出かけに行くとかはやめてね、、と思ってます。もちろん、どうしても必要なお出かけは仕方ないですけどね。

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